棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
森絵都 風に舞いあがるビニールシート(文藝春秋)
2006年 07月 30日 (日) 00:45
風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (2006/05)
文藝春秋

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森絵都さんの本は子供向けの本も含めて
カラフルつきのふねリズムゴールド・フィッシュいつかパラソルの下で
読んでいます。
(一番初めに読んだのは「つきのふね」だったか
「カラフル」だったか)

それにしても直木賞受賞前に
図書館で予約しといて良かったです。
(予約したのは候補に選ばれる前でしたけど)
今では予約件数が300件近い・・・。

第135回直木賞受賞作。
全6編の短編集。
内容は
器を探して
犬の散歩
守護神
鐘の音
ジェネレーションX
風に舞いあがるビニールシート

です
「器を探して」
ちょっと先が気になるラストですね。
主人公はもう吹っ切れたって感じがしていますが
結局どうするのかがわからないので。

「犬の散歩」
牛丼や犬の缶詰など、自分が値段を判断するときに用いる基準。
人によって全く違うのでしょうね。
私の場合は本でしょうか。
これを買わなければ大体古本が何冊、新刊が何冊買えると考えて
それが本を犠牲にしてまでもの価値があるかを考えます。
時間を判断するときに使うのは勉強の時間。
これをやらずにいればあの教科の問題集が
どこどこまで終わるって考えちゃいます。
(ある時、定期テスト1週間前に映画を見に行ったのですが
この時間があればあそこまで終わる・・・という考えが
頭から離れなかったことがあります)

「守護神」
私はこれ結構好き。
最初は主人公の視点だけだったのが
ニシナミユキの視点が加わることで
主人公の姿が見えてきています。

「ジェネレーションX」
これも「守護神」と似たような感じで
最初は健一の考えだけだったのが
石津の話が加わることで
感じが良くなっていますね。
ラストはさわやかな感じですけど
人生は簡単にいかないなってのも入ってて
くすって笑っちゃう感じ。

風に舞いあがるビニールシート
表題作だけあってこれが一番良かったです。
のほほんとした感じのあるタイトルですけど、
意味はとっても深みのあるものですよね。
内容も難民問題と絡めていますし。
里佳は1年のうち数日しか一緒にいられない
エドとの生活を少しでも実体のあるものに
したかったのじゃないかな。
普段エドはいないけれど確かに
ここで結婚して生活しているんだって。
エドの気持ちは里佳が言った通りかもしれないけれど
ワニの人形を僕のジュニアって呼んでいたことからも
決して里佳の考えを理解していなかったわけでは
ないのじゃないかな。




森絵都さんの作品を最後に読んだのは去年の
「いつかパラソルの下で」が発売された頃なので
他の本がどうだったのかすっかり忘れてしまっていて
この本を他のものと比べて見ることが出来ないのが残念。

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