棒人間
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読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
久坂部羊 破裂(幻冬舎)
2006年 07月 31日 (月) 18:15
破裂 破裂
久坂部 羊 (2004/11)
幻冬舎

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無痛」、「廃用身」の久坂部羊の第2作。

ジャーナリスト松野は未熟な医者が医療ミスを起こし
患者が死亡してしまった症例を「痛恨の症例」と呼び
大学病院に勤める麻酔医江崎に証言集めをしてもらい
ノンフィクションを書こうとしていた。
そんなとき、江崎の勤める大学病院で、
教授選を控えた香村が医療ミスで患者を
死亡させたとして訴えられた。
厚生省の官僚佐久間は高齢社会の問題を
解決するプロジェクトを進めていた。
今回、いろいろな問題が取り上げられていますが
一番言いたかったのは高齢社会の問題でしょう。
佐久間の企画するプロジェクトは
最初とんでもなくて実現不可能のように見えますが
着々と準備が進んでしまいます。
プロジェクトだけでなく佐久間自身も恐ろしいです。
このプロジェクト、「廃用身」もそうでしたが
絶対に駄目だと否定できないんですよね。
佐久間は悪役の様に書かれていて
やろうとしていることは過激とも取れますけど
共感してしまう部分があるんです。
寝たきりになったり、痴呆になったりしても
機械につながれながらでも生き延びたいか。
自ら死にたいと願っても自分ではどうしようも出来ないし
願いを聞き入れて医者や家族が何かをすれば
それは殺人になる。
だったら国がそれを行おうじゃないか。
老人の数も減って、どちらにも利益がある。

医師達のストレスも深刻ですよね。
麻酔医の江崎の場合は「やっても評価されない」、
多忙な医師もストレスが溜まってそれがミスに繋がります。
他に人間関係でもストレスにさらされる。


この小説に出てくる大学は「阪都大」ですが、
これは阪大が元になっているのでしょうね。
で、作者は阪大の出身。
わざわざ自分の出た大学を
モデルにしなくても良くないですか・・?
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