棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
飛鳥部勝則 殉教カテリナ車輪(創元推理文庫)
2006年 09月 05日 (火) 17:20
殉教カテリナ車輪 殉教カテリナ車輪
飛鳥部 勝則 (2001/07)
東京創元社

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第9回鮎川哲也賞受賞作品。デビュー作。
学芸員の矢部は東条寺桂なる画家に興味を持つ。
短い製作期間の中、数百枚の絵を描いたが
残された作品は僅か。
その残された作品を訪ねて行く内に
東条寺が残した手記を見つける。
図像学(イコノグラフィー)を絡ませたミステリ
この趣向は面白いとは思うのですが、
私としてはこれを現代の画家に当てはめるのって
無理じゃない?という印象があります。
面白いんですけどね・・・。

他にも同時に起こった密室殺人、ダイイングメッセージなどの
本格ミステリの要因も沢山取り込まれています。
謎解きしてみれば大したこと無い、
というよりちょっと反則っぽいところがありますけど、
十分ミステリの範囲内で納得できます。

「誰のための綾織」を既に読んでいた私は
作中作についてちょっと注意していたので
矢部の試みがわかってしまいました。
(「誰のための綾織」の方が作中作のトリックは
良かったと思います。残念ですね)

全体的に良くまとまっていると思います。
雰囲気もいいですしね。
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