棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
横山秀夫 陰の季節(文春文庫)
2006年 09月 06日 (水) 19:57
陰の季節 陰の季節
横山 秀夫 (2001/10)
文藝春秋

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D県警シリーズ第1冊目。
警察の中でも裏方の管理を担当する警務部を舞台にした短編。
テレビドラマ化もされているようです。
収録されているのは以下の4作品。

陰の季節(第5回松本清張賞受賞)
大物OBが直前になって天下り先から
引かないと言い出した。
引いて貰わねば一人のOBの行き先が無くなるため
人事担当者がその理由を探ろうとする。

地の声
警察内部の不祥事を担当する監察課へ
一通の内部告発の手紙が届いた。
真実は手紙の通りなのか、
そして誰が出したのか。

黒い線
ある婦警の描いた似顔絵によって
ひったくり犯が捕まった。
お手柄ということで新聞にも載ったのだが
その翌日婦警はいなくなってしまう。


議会対策を担当する者のところに
ある議員が爆弾発言をするとの情報が入った。
担当者は何とかその内容を知ろうとする。
事件を追うわけでもなく
机に座っている警官もいるんですね。
警察にだって管理職がいなければ成り立たないっていうの、
ちょっと新鮮でした。

あまり気持ちの良い話は一つもないです。
警察官でも出世欲はあって、
他人を牽制したり利用したりしていて。
内部の話であり、外に向いた話ではないからこそ
暗くねっとりしている感じです。

ちゃんとミステリにもなっています。
最後にしっかりどんでん返しが。
なかなかうまいですよ。
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