棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
桐野夏生 錆びる心(文春文庫)
2006年 09月 15日 (金) 18:20
錆びる心 錆びる心
桐野 夏生 (2000/11)
文藝春秋

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短編集。
普通の人の持つダークな部分。
収録作品は
虫卵の配列 
 アマチュア劇団の脚本家に恋をし、
 ファンレターを送る元生物教師の話。
羊歯の庭
 羊歯を描くことが好きな本屋の店主と元恋人が
 再会し不倫をする話。
ジェイソン
 酒を飲み過ぎると記憶が飛んでしまい
 酒癖が悪いことに自分では全く気が付かなかった男が
 飛んでしまった記憶の部分を友人に尋ねる。
月下の楽園
 荒廃した庭園が好きな男が
 荒廃した庭を持つ家の離れに引っ越し
 夜な夜な侵入する話。
ネオン
 「仁義なき戦い」に憧れてやくざに弟子入りする男の話。
錆びる心
 10年前不倫の果てに家に連れ戻された主婦が
 10年後の連れ戻された日に家出して
 住み込みの家政婦として働く話。
けっこうダークですね。
どこか振り切れた女と
夢見がちな男が出てきます。
どれもタイトルがとても良いです。
虫卵の配列
 ちょっと怖いですね。
 自分の空想の世界に浸るっているこの人、
 すごく純粋だから余計怖いなぁ。

羊歯の庭
 うう・・・、私は羊歯の胞子嚢がすごく苦手。
 男と女の対比がうまいですね。
 
ジェイソン
 なんだかちょっと主人公が可愛そうです。

月下の楽園
 庭の描写とは雰囲気が良く出ていて面白いのですが
 ラストがちょっとありきたりでした。

ネオン
 ほとんど理想にだけ生きている男達。
 ある意味ちょっと馬鹿らしいです。
 
錆びる心
 これが一番良かったですね。 
 容赦ないというか。
 一つだけのことしか見ていないと
 こんな風になっちゃうのかな。
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