棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
五條瑛 スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙(集英社文庫)
2006年 06月 29日 (木) 19:31
五條瑛は「プラチナ・ビーズ」「スノウ・グッピー」に続いて3作目。

鉱物シリーズ2作目。
「プラチナ・ビーズ」から数ヶ月後の設定です。
第3回大藪春彦賞受賞作品。
今回はスパイ小説としてより人物達の描写に
重点が置かれています。
北朝鮮の工作員チョンの一途な家族思いのところが思わずじーんときます。
どんなことでも家族を守り抜くという思いが詰まってます。
そしてそれを信じる家族がとてもいいです。
チョン自身が信じるに当たる人物なのでしょうけど、
子供と奥さん達もどんなことがあっても信じる姿勢が素晴らしかったです。
涙もろい人は駄目でしょう。
(私は、本読んで泣くことないですけど。
一度でいいんでめちゃめちゃ感動して号泣してみたいです)

葉山は前回の事件を通して成長していると思いますが、
相変わらず影が薄いです。押しが弱いところはそのままでした。
そこがいいのかも知れないですけど。

女性でこういう種類の小説書く人ってあまりいませんよね。
五條さんの文章は決して女っぽくはありませんが、
どことなく柔らかさがあるとことが素敵です。


スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙 スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙
五條 瑛 (2002/11)
集英社

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