棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
石持浅海 顔のない敵(カッパ・ノベルス)
2006年 10月 17日 (火) 18:01
顔のない敵 顔のない敵
石持 浅海 (2006/08/22)
光文社

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対人地雷をテーマにした短編集。
対人地雷に何らかの形でかかわる人々が遭遇する事件。
対人地雷についていくつかの方向から
書き出されていて、考えさせられました。
地雷の抱えている問題ついて
考えさせるという部分は成功していると思います。
こういうミステリとは関係のないものを
テーマとして使っているものはミステリの部分と
分離しちゃっているものが結構ありますが
これはうまく絡んでいました。
(絡み方が納得できないものもありましたが)

登場人物も少なくトリックはかなりシンプルですが
盲点を突いていました。

ですが、動悸がいまいち納得できなかったですね。
殺人に走る理由としては
正直意味不明というものもあって。

犯人を挙げることより、
地雷を除去するほうが大切という
周囲の動き方とかも納得できなかったです。
地雷除去で殺人の罪が消えるわけではないので
なんだかなあ・・・という思いが。
石持さんの作品では周りの人が
罪を黙認(納得して見逃す)ということが
結構あるのですがあまり好きな終わり方ではないです。

一番最後は地雷に関する話ではなく
処女作が収録されています。
地震で止まってしまったエレベーター内での
殺人という今の石持さんを思わせる作品でした。
(ちょっとネタばれ→どんな理由があれば
殺人を許すというわけではありませんが
大して描写もされずに主人公に
「あの上司を殺しただけだったら
犯人かばってもよかったのに」とまで言われた
上司はちょっとかわいそうですよね・・・。
主人公がどういう経緯であの考えに至ったのか
知りたいです。
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