棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
橋本治 蝶のゆくえ(集英社)
2006年 10月 19日 (木) 19:43
蝶のゆくえ 蝶のゆくえ
橋本 治 (2004/11)
集英社
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読んでいて救われるということはなく
かなり暗くなります。

周りから見れば酷い事であっても
当事者から見れば日常の一部であり、
それが当事者の目線から書き出されているため
あまり身勝手さに読んでいて嫌な気持ちになります。

「ふらんだーすの犬」
一般に虐待と呼ばれるものであっても
当事者に自覚がないというのは
本当に嫌なものですよね。
都合のいいことにしか目を向けない、
都合の悪いものは見えないところにというのは
自分が普段ついやってしまうことで、
共感できてしまう部分があるからさらにたちが悪いです。

ニュースで虐待で子供を殺してしまった親が
「躾のつもりでやった」と言っているのを見ると
本当にやり切れません。
力っていうのは確かにやってはいけないことと
認識させるのには最も効果的なものかもしれませんが
向いている方向はマイナスなんですよね。

「ごはん」
分かってはいるのにどうしても期待してしまう、
勝手に期待しているだけなのに
裏切られれば失望し怒ってしまうという
これもまたもどかしい作品です。


自分はこうはなりたくないと思うけれど
どこか共感してしまう部分もある・・・、
ずっしりした作品でした。
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