棒人間
Celestial Blue
読んだ本の感想がメイン。その他に手作りのパンやお菓子などを (更新再開)
石持浅海 水の迷宮(カッパ・ノベルス)
2006年 07月 25日 (火) 11:31
水の迷宮 水の迷宮
石持 浅海 (2004/10/20)
光文社

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どんどん「架空幻想都市」から離れていっている私。
けど、気にしてはいけない。


今回は水族館が舞台。
3年前、心不全でなくなった職員片山の命日に
展示生物が攻撃される事件が起きた。
事件を示唆するようなメールも届き、
その後も攻撃を受ける。
そんな中、職員の一人が死んでしまう。
事故とも自殺とも殺人ともとれる状況で。
警察に知らせるなと言うメールも届き、
職員達は閉館まで自分たちの手で水族館を守ろうとする。
探偵役は部外者(職員の友人)の深澤。
彼がこんがらがってしまった謎を一つ一つ解いていきます。
はっきり言って彼、頭の回転が良すぎる気がするのですが。
いくら何でもすらすら解けすぎではないでしょうか。
(部外者といっても水族館にかなり近い関係。
あそこまで冷静に出来るのかどうか)
謎自体は納得のいく形で解かれていて、
アイルランドの薔薇」は脅迫、
というように他人がが介入できないようになっていましたが
これも本来は閉鎖空間ではないところを綺麗に内部だけに
収めたと思います。

ラストはどうなんでしょう。
帯の通り全然OK!まさに「胸を打つ感動」だぜ!という人も
いるでしょうし、ええ、こんなのでいいのかよ?という人も
いるでしょうね。
私は大島殺しちゃったあたりの動機や犯人への処置を除けば
良い話だったなあと思いました。

犯人のメールは素敵でしたね。
この犯人の正体は結構すぐ目星がついてしまいましたけど、
ラストに知的で洒落た文章を書くような人間ぴったりの
描写がしっかりあったのは単純に嬉しかったです。

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